2017年7月アーカイブ
〈バレエ・スプリーム〉Aプロの上演時間が決まりました。
■ 第1部 55分 英国ロイヤル・バレエ団チーム
(休憩 15分)
■ 第2部 45分 パリ・オペラ座バレエ団チーム
(休憩 15分)
■ 第3部 25分 「ドン・キホーテ」ディヴェルティスマン
終演時刻:21:05(予定)
※舞台の進行によって変更になる場合がございます。
パリ・オペラ座バレエ団のフランソワ・アリュは、シーズン終わりの7月半ば頃に背中に鋭い痛みを生じ、先週の同バレエ団のニューヨーク公演には参加せずに〈バレエ・スプリーム〉に向けて治療に専念しておりました。しかし直前になっても回復には至らず、このたび公演への参加を断念せざるをえないとの連絡がありました。
これにともない、パリ・オペラ座チームのスーパーバイザーであるオレリー・デュポンの判断のもと、プログラムを以下のように変更させていただきます。
Aプロは、「白鳥の湖」第3幕よりパ・ド・トロワがパ・ド・ドゥに変更となり、マチアス・エイマンによる「マンフレッド」が新たに加わります。Bプロでフランソワ・アリュが踊る予定だった「レ・ブルジョワ」は上演いたしません。
フランソワ・アリュの舞台を楽しみにされていた方々にはまことに申し訳ございませんが、以上の変更につきまして、なにとぞご理解くださいますようお願い申し上げます。
Aプロ:
■ 『白鳥の湖』第3幕よりパ・ド・トロワ レオノール・ボラック、ジェルマン・ルーヴェ、フランソワ・アリュ
→ 『白鳥の湖』第3幕よりパ・ド・ドゥ レオノール・ボラック、ジェルマン・ルーヴェ
■ 追加演目:『マンフレッド』 マチアス・エイマン
※表記の演目と出演者は2017年7月26日現在の予定です。最終的なプログラムは公演当日に会場にて発表いたします。
〈作品解説〉
「マンフレッド」
振付:ルドルフ・ヌレエフ 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
「マンフレッド」は、英国ロマン派詩人、バイロン(1788~1824)による劇詩。超人的人物のマンフレッドが自己忘却を求める物語は、これに基づいてチャイコフスキーがマンフレッド交響曲を作曲したことでもよく知られている。ルドルフ・ヌレエフ(1938~1993)は、バイロンに関する著作を熱心に研究し、パリ・オペラ座バレエ団での舞踊化にのぞんだ。1979年11月20日の初演は、怪我で降板を余儀なくされたヌレエフにかわってジャン・ギゼリが主役を踊り、ヌレエフは翌月15日にあらためてマンフレッド役で登場している。1986年、パリ・オペラ座ガルニエ宮でラドゥ・ボルゼスクの美術、ミルナ・ボルゼスクの衣裳で復活上演された。
[7/26 追記]
● フランソワ・アリュからのメッセージ
「日本で舞台を皆さまと分かち合いたいと、心から願っておりました。日本を訪れるたびに、温かく、敬意をもちながら、熱狂的な、素晴らしい観客の皆さまの前で踊るという経験を、いつもとても好ましく思っているからです。本当に皆さまのことが大好きなのです!
日本の観客の皆さますべてに、お詫びを申し上げます。そして、また日本で踊ることを心待ちにしています。」
■ 演目・出演
モーリス・ベジャール没後10年記念シリーズ2
モーリス・ベジャール・バレエ団来日50周年記念
モーリス・ベジャール・バレエ団 東京バレエ団 特別合同ガラ
〈ベジャール・セレブレーション〉
第1部 〈テム・エ・ヴァリアシオン〉
振付:ジル・ロマン 出演:モーリス・ベジャール・バレエ団
第2部 〈ベジャール・セレブレーション〉
振付:モーリス・ベジャール 演出:ジル・ロマン 出演:モーリス・ベジャール・バレエ団、東京バレエ団
※音楽は特別録音による音源を使用します。
※配役は当日、会場にて発表します。
■ 公演日程
11/22(水) 19:00
11/23(木・祝) 14:00
■ 会場:東京文化会館(上野)
■ 入場料(税込み)
S=\19,000 A=\16,000 B=\13,000 C=\10,000 D=\7,000 E=\4,000
※未就学児童のご入場はご遠慮ください。
■ NBS WEBチケット先行発売[座席選択 S~D] 8/10(木)21時~8/16(水)18時
■ 一斉発売 8/26(土)10時~
■ お得なチケット
ペア割引券[S, A, B席]
2枚で1000円割引。※NBS(電話、WEBチケット)のみで発売。
親子ペア券[S, A, B席]
お子様(小学生~高校生)が半額! NBS(電話、WEBチケット)のみで9/5(火)より発売。お席は選べません。
エコノミー券 \ 3,000
※イープラスのみで10/13(金)より発売。お一人様2枚まで。
学生券 \ 2,000
※NBS WEBチケットのみで10/13(金)20時より発売。10歳から25歳までの学生が対象。公演当日、学生証を携行ください。
■ チケットのお申し込み/お問い合わせ
NBSWEBチケット http://www.nbs.or.jp/
NBSチケットセンター 03-3791-8888(平日10:00~18:00、土曜10:00~13:00)
■ 主催:NBS 公益財団法人日本舞台芸術振興会/日本経済新聞社/WOWOW
■ 後援:スイス大使館/TOKYO FM
【ENB】速報! 7/14(金)「海賊」終了後、
セザール・コラレスがプリンシパルに任命されました!
2017年7月14日
7月14日(金)東京文化会館大ホールにて、来日中のイングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)が『海賊』を上演し、その終了後に、主役のひとりである"アリ"役を踊ったファースト・ソリストのセザール・コラレスが、芸術監督のタマラ・ロホにより、プリンシパルに任命されました。
ENB日本公演の二つ目の演目である大作「海賊」の初日、芸術監督のタマラ・ロホを筆頭に、同バレエ団の自慢の若手たちが活躍した舞台終了後。カーテンコール後にタマラ・ロホが改めて舞台に登場し、海賊の一人"アリ"役を踊ったファースト・ソリストのセザール・コラレスの、プリンシパルへの昇格を発表しました。コラレスは、すべてを見守っていた舞台上の同僚たちとともに、満場の観客から大喝采の祝福を受けました。
セザール・コラレスはメキシコ生まれのカナダ育ち。現在20歳。ユース・アメリカ・グランプリでグランプリ受賞後、2014年にENBに入団。瞬く間に頭角を現し、2016年にファースト・ソリストに昇進。『海賊』のパリ・オペラ座ガルニエ宮公演が行われた同年、このアリ役で、英国ナショナル・ダンス・アワードの"傑出した男性クラシック・ダンサー賞"を受賞しています。
7月6日に行われた開幕記者会見では、タマラ・ロホから「セザールの踊りを見た人たちは皆、彼に恋をするだろう」と紹介されましたが、その言葉通りの超人的なダンスを披露した後の任命となりました。終演後、コラレスは「自分はいま世界で一番幸せな人間だと思う。日本の観客はバレエやダンサーを尊敬してくださる人々だと聞いていたので、東京で昇格が発表されたことがとても嬉しい。今日は自分の力を100パーセント出し切って踊りました」と感激を語っていました。
ENBでは今回のように、プリンシパルの昇格を公演終了後に発表することが恒例になっています。 コラレスは本日に続いてENB7月16日(日)、17日(月・祝)の「海賊」でもアリ役を踊る予定です。20歳の新プリンシパルの舞台にどうぞご期待ください!
photo:Kiyonori Hasegawa
NBSのホームページ(http://www.nbs.or.jp/)が、サーバのメンテナンスのため、7月13日(木)10:00~14:00の間、一時的にアクセスできなくなります。これに伴い、NBS WEBチケットにもアクセスできなくなります。お客様にはご不便おかけいたしますが、なにとぞご了承のほどお願い申し上げます。
なお、バイエルン国立歌劇場の公式サイト(http://www.bayerische2017.jp/)は通常通りアクセスいただけます。上記時間帯の公演チケットのご購入については、NBSチケットセンター(03-3791-8888)にお電話いただくか、バイエルン国立歌劇場公式サイトのトップページからNBS WEBチケットへアクセスいただければ幸いです。
2014年のアリーナ・コジョカル〈ドリーム・プロジェクト〉で初来日したイサック・エルナンデス。2015年のENB入団後、今やタマラ・ロホやアリーナ・コジョカルの相手役を務めるENBの顔として、ロンドンで最も人気のある男性ダンサーの一人となった。
リード・プリンシパルとして活躍するエルナンデスは、まだ27歳ながら、カリスマ溢れるスターダンサーとして、豊富な舞台経験を誇る。「僕は常に、ダンサーが限られた時間しかないことを意識してきました。よりよいダンサーとなるには、早い時期から責任あるポジションが必須です。プリンシパルになるまで10年下積みで待つようなことは考えていませんでした」と語るエルナンデスは、主役を踊るより多くの機会と、自身を成長させてくれるようなレパートリーを求めて、常にその時の自分にとって最善なバレエ団を自ら積極的に選択してきた。ABT II、サンフランシスコ・バレエ団を経て、オランダ国立バレエ団でプリンシパルとして活躍。ユルギータ・ドロニナという名パートナーと、"自分のために作られたような"ハンス・ファン・マーネン作品との出会いもあり、24歳にして自分が求めていた全てを与えてくれたアムステルダムに腰を落ち着けようとしていたところ、 タマラ・ロホから『白鳥の湖』客演の誘いを受けたことで、全てが一変した。
ENBには何か特別なものがあると感じた。
「噂に聞くENBを一目見たいと思って快諾しました。当時、自分の状況にとても満足していたので移籍は一切考えていなかったんですが、ENBに来てみたらあのロイパ・アラウホがいて......ものの1週間で全てが変わりましたね。僕が"ここまでしかできない"と思っていたことが、実は限界ではなかったということに気付かされたんです。ロイパのお陰で、さらに多くの事が可能になり、自分が求めていた、舞台上での自由を手に入れることができました」
その後再び、ENBの海外ツアーにもゲストとして参加。 ENBと合流しスケジュール表を見て初めて、憧れのタマラと踊ることになった事を知り、信じられない思いだったという。「ENBに来てみて、このバレエ団には何か特別なものがあると感じました。タマラとの初めてのリハーサルでは、すぐにお互いを理解でき、初めてと思えないほど踊りやすいと感じたのを覚えています。そして、タマラとの初共演となった中国での『白鳥の湖』は、自分のダンサー人生史上最高のパフォーマンスとなりました。自分が物語の一部となって、舞台の上で完全に自由になることができたんです」。もう、エルナンデスに迷いはなかった。その公演の翌朝、昨日の舞台で何かを"卒業"できたから、正式にENBに入団したいとロホに申し出たという。
「『コッペリア』も『海賊』も、もう何度もタマラと踊りましたが、飽きることがありません。彼女と踊ると、毎回の公演がスペシャルなものになり、価値のある舞台を創造できた、と心から思えるのです。これは、今まさに新しいアイデンティティを確立しようとしているカンパニー全体にも言えることです」
故郷メキシコの次世代のために無料のバレエ学校を設立
そんなエルナンデスの原点は、元バレエダンサーだった父親とのバレエレッスン。11人兄弟という大家族で経済的に余裕がなかったため、父親が庭にバーを作り、窓を鏡代わりにして、毎日数時間にわたるバーレッスンを3年間続けた。「父親が中途半端を嫌ったので、みっちり基礎を教えてくれたのは幸運でした。3年間ひたすらバーレッスンだけをした成果か、初めてスタジオでのセンターレッスンで挑戦したピルエットでは、いきなり4、5回転できたんです」。当時はYoutubeもなければ本物の舞台も見たことがなかったため、父親の教えてくれることがバレエの全てだったというエルナンデス。昨年、念願のパリ・オペラ座で『海賊』に主演した時には、庭で練習していた子供時代に、「ガタガタの床で練習すれば、パリ・オペラ座の斜めの舞台でだって踊れるようになる」と父親が言っていたのをありありと思い出し、胸が熱くなったという。
自分が同年代のバレエ学校の生徒たちのはるか先をいっていることに気づいたのは、12歳でコンクールに出るようになって初めて外部の世界に触れた時だった。メキシコ人として初めてモスクワ国際バレエコンクール入賞、YAGP金賞およびグランプリ獲得を果たして一躍脚光を浴びるようになり、名門バレエ学校の間で争奪戦が起こったほど。そして、その後は一気にスターダンサーへの階段を駆け上っていった。
こうした自らの経験を振り返り、故郷メキシコの若い次世代にバレエを根付かせたいとNPOを立ち上げたエルナンデス。無料のバレエ学校を設立し、今年8月に行われるメキシコでのチャリティ・ガラ公演の運営にも関わっている。今や無料のバレエ学校は2校になり、300人の生徒がエルナンデスのようなダンサーを目指して、エルナンデスの父からバレエを教わっているという。ダンサーとして、そしてオーガナイザーとして多忙な生活を送りながら、自らのダンサー人生、そしてバレエ界の将来をしっかり見据えて積極的に行動するエルナンデスに、今後も注目していきたい。
イングリッシュ・ナショナル・バレエ
2017年日本公演
「コッペリア」全3幕
復元振付:ロナルド・ハインド(マリウス・プティパに基づく)
音楽:レオ・ドリーブ
装置・衣裳:デズモンド・ヒーリー
照明:デヴィッド・モール
◆配役◆
第1幕
スワニルダ:高橋絵里奈
フランツ:ヨナ・アコスタ
コッペリウス博士:ジェームズ・ストリーター
スワニルダの友人:金原里奈、ジャネット・カカレカ、ユナ・チェ、
ジュリア・コンウェイ、カーチャ・ハニュコワ、コニ―・ヴァウルス
宿屋の主人:グラント・レイ
宿屋の夫人:タマリン・ストット
市長:ファビアン・ライマー
コッペリア人形:ヨーコ・カレガリ
農民たち:他、イングリッシュ・ナショナル・バレエ
第2幕
兵士の人形:ジョージオ・ガレット
長靴をはいた猫の人形:ネイサン・ハント
中国の人形:アイリーン・エヴラード
第3幕
暁の踊り:金原里奈
祈りの踊り:ジャネット・カカレカ
仕事の踊り:サラ・クンディ、フランチェスカ・ヴェリク、アドリアナ・リザルディ、ヨーコ・カレガリ
花嫁の介添え人たち:ユナ・チェ、ジュリア・コンウェイ、カーチャ・ハニュコワ、コニ―・ヴァウルス、
ジェームズ・フォーバット、フェルナンド・ブッファラ、ヴィトー・メネゼス、エリック・ウールハウス
時の踊り:他、イングリッシュ・ナショナル・バレエ
村の少年たち:他、イングリッシュ・ナショナル・バレエ
指揮:冨田実里
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
◆上演時間◆
第1幕:14:00-14:40
【休憩20分】
第2幕:15:00-15:30
【休憩20分】
第3幕:15:50-16:20
イングリッシュ・ナショナル・バレエのプリンシパル、加瀬栞は、当初、怪我のため日本公演に参加があやぶまれており、療養につとめておりましたが、日本公演の直前に復帰できることになり、ツアーへの参加が決定しました。カンパニーの来日後、芸術監督のタマラ・ロホが本人の状況を確認した上で、このたび7月17日の「海賊」において、ギュルナーラ役をプリンシパルのローレッタ・サマースケールズに代わって加瀬栞に踊らせることを決定いたしました。
加瀬栞はすでにギュルナーラ役で成功を収めており、本来であれば当初から日本公演の配役に加わる予定だったことから、開幕直前でのこの決断となったものです。
以上の変更につき、なにとぞご了承のほどお願い申し上げます。
■ 7月17日(月・祝)14:00
「海賊」ギュルナーラ:ローレッタ・サマースケールズ → 加瀬栞
イングリッシュ・ナショナル・バレエ
2017年日本公演
「コッペリア」全3幕
復元振付:ロナルド・ハインド(マリウス・プティパに基づく)
音楽:レオ・ドリーブ
装置・衣裳:デズモンド・ヒーリー
照明:デヴィッド・モール
◆配役◆
第1幕
スワニルダ:タマラ・ロホ
フランツ:イサック・エルナンデス
コッペリウス博士:マイケル・コールマン
スワニルダの友人:クリスタル・コスタ、アリソン・マクウィニー、アンジュリー・ハドソン、
康 千里、ティファニー・へドマン、ジア・チャン
宿屋の主人:ダニエル・クラウス
宿屋の夫人:タマリン・ストット
市長:ファビアン・ライマー
コッペリア人形:フランチェスカ・ヴェリク
農民たち:他、イングリッシュ・ナショナル・バレエ
第2幕
兵士の人形:ジョージオ・ガレット
長靴をはいた猫の人形:ネイサン・ハント
中国の人形:クレア・バレット
第3幕
暁の踊り:クリスタル・コスタ
祈りの踊り:アリソン・マクウィニー
仕事の踊り:ユナ・チェ、フランチェスカ・ヴェリク、アンバー・ハント、エミリア・カドリン
花嫁の介添え人たち:アンジュリー・ハドソン、康 千里、ティファニー・へドマン、ジア・チャン、
アイトール・アリエタ、ギレーム・メネゼス、猿橋 賢、ジンハオ・チャン
時の踊り:他、イングリッシュ・ナショナル・バレエ
村の少年たち:他、イングリッシュ・ナショナル・バレエ
指揮:ギャヴィン・サザーランド
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
◆上演時間◆
第1幕:18:00-18:40
【休憩20分】
第2幕:19:00-19:30
【休憩20分】
第3幕:19:50-20:20
イングリッシュ・ナショナル・バレエ
2017年日本公演
「コッペリア」全3幕
復元振付:ロナルド・ハインド(マリウス・プティパに基づく)
音楽:レオ・ドリーブ
装置・衣裳:デズモンド・ヒーリー
照明:デヴィッド・モール
◆配役◆
第1幕
スワニルダ:ユルギータ・ドロニナ
フランツ:セザール・コラレス
コッペリウス博士:ジェームズ・ストリーター
スワニルダの友人:金原里奈、ジャネット・カカレカ、アンジュリー・ハドソン、
康 千里、ティファニー・へドマン、ジア・チャン
宿屋の主人:ダニエル・クラウス
宿屋の夫人:タマリン・ストット
市長:ファビアン・ライマー
コッペリア人形:フランチェスカ・ヴェリク
農民たち:他、イングリッシュ・ナショナル・バレエ
第2幕
兵士の人形:ジョージオ・ガレット
長靴をはいた猫の人形:ネイサン・ハント
中国の人形:クレア・バレット
第3幕
暁の踊り:金原里奈
祈りの踊り:ジャネット・カカレカ
仕事の踊り:ユナ・チェ、フランチェスカ・ヴェリク、アンバー・ハント、エミリア・カドリン
花嫁の介添え人たち:アンジュリー・ハドソン、康 千里、ティファニー・へドマン、ジア・チャン、
アイトール・アリエタ、ギレーム・メネゼス、猿橋 賢、ジンハオ・チャン
時の踊り:他、イングリッシュ・ナショナル・バレエ
村の少年たち:他、イングリッシュ・ナショナル・バレエ
指揮:ギャヴィン・サザーランド
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
◆上演時間◆
第1幕:13:00-13:40
【休憩20分】
第2幕:14:00-14:30
【休憩20分】
第3幕:14:50-15:20
7/8の『コッペリア』で日本ツアーの幕を開けるイングリッシュ・ナショナル・バレエ。芸術監督タマラ・ロホと主役ダンサーたちによる来日記者会見が7/6に東京文化会館で行われた。元英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルであるロホが2012年に芸術監督に就任して以来、このカンパニーは次々と独創的なプロジェクトを実現し、2017年度のローレンス・オリヴィエ賞ダンス部門の業績賞、英国ナショナル・ダンス・アワード7部門ノミネート(2部門受賞)など、大きな脚光を浴びている。バレエを生きたアートとして捉えるロホの進歩史観、その姿勢に賛同するダンサーたちの知的な言葉が飛び交った。
タマラ・ロホ「多くのバレエ・カンパニーが訪れている日本で、今の私たちの姿を見ていただけることを光栄に思います。私が芸術監督になってからイングリッシュ・ナショナル・バレエは色々な変革を遂げてきました。それまでダンサーとして評価していただくことはあっても、私自身は芸術監督としての経験はなかったわけですが、現役ダンサーである私にスポットライトが当たることで、他の素晴らしいダンサーたちも注目してほしいと思いこのポストを引き受けました。芸術監督とはいえ、自分が踊れるうちは自分の身体で示して教え、技術や私の想いを伝えながら、若手にチャンスを与えていきたいと思っています」
今回の来日公演で「観客全員が彼に恋をすると思う」とロホが太鼓判を押す弱冠20歳のセザール・コラレスは、『コッペリア』のフランツと『海賊』のアリを踊る。
セザール・コラレス「来日して3日目ですが、すぐに東京の街が大好きになりました。フランツはこれがデビューになりますが、この役を日本で踊ることが出来て誇りに思っています。『海賊』は花火のようなスーパー・エンターテイメントで、自分が出ていない日はチケットを買って舞台を見たいと思ってしまうくらい(笑)。とても楽しいバレエです」
リード・プリンシパルの高橋絵里奈は96年からカンパニーに在籍する現地でも人気の日本人バレリーナ。ENBで数々の主役を踊ってきた。『コッペリア』でスワニルダを踊る。
高橋絵里奈「自分が生まれた日本で、大家族のように過ごしてきたカンパニーと一緒に主役を踊れるのは夢のようです。他の日本人ダンサーたちも来日が決まってからというもの、このことばかりが話題でした。英国に渡って『日本人は表現力に乏しい』と言われることもありましたが、自分の生き方や想いをバレエで伝えていければと思っています」
ロシア出身で国際的なキャリアを積んできたユルギータ・ドロニナは、ゲスト・アーティストとしてENBで活躍し、今回正式なメンバーとなった。
ユルギータ・ドロニナ「私は『コッペリア』に出演しますが、セザールさんとのリハーサルは本当に楽しくて、お互いに会話をするような生き生きとした雰囲気があります。ダンサーが自分のパーソナリティを発揮できるのがこのカンパニーの素晴らしいところ。とても軽やかで、小さいお子さんにも楽しんでいただける演目だと思います」
プリンシパルのローレッタ・サマースケールズは二度目の来日。『このバレエ団を一言で表すなら』という質問に情熱的に答えた。
ローレッタ・サマースケールズ「イングリッシュ・ナショナル・バレエはタマラさんそのものです。彼女がこれまでのキャリアで出来なかったことを、非常に高い芸術性を追究しながら実現しているのです。タマラさんは、私たちを型にはめず、自発性を尊重してくれますが、そのことで私たちはすべてのことを違った視点で見られるようになりました」
メキシコ出身のイサック・エルナンデスはダンサーである父からバレエを習ったサラブレッドで、語る言葉にはパワフルな知性が漲る。カンパニーの柱をなすアーティストの一人であることが伺えた。
イサック・エルナンデス「このカンパニーは特別な場です。皆、色々な国から来ていますし、タマラさんが連れてきたバレエ・マスターやダンサーも色々なヴィジョンを持ち、違ったスクールから集まってきています。そういう人たちが理解しあってひとつのものを作り出す場所というのは、ありそうでなかなかないと思います。偉大なカンパニーが、その歴史の黄金期を取り戻そうとしている傾向にある中、ここではつねに未来へ目が向いているのです」
ダンサーの言葉通り、ENBはピナ・バウシュの「春の祭典」を英国のバレエ団として初めて上演し、アクラム・カーンに振付を依頼して「ジゼル」を創作するなど、斬新な路線を打ち出している。
タマラ・ロホ「方向性としては、他の芸術が行っている達成をバレエにも反映させ、伝統を重んじながらも過去にとらわれない活動を目指しています。私はロンドンで暮らして20年くらい経ちますが、シェイクスピアの演劇上演にしても、50年前と同じ演じ方をしていないのに気づかされます。シェイクスピアの本質を伝えながら、今の人たちも楽しめるような演出や解釈を舞台で見せているのです。私はスペイン出身で、日本と同じようにクラシック・バレエの伝統が浅い国に生まれました。伝統がない分、色々な伝統を取り入れるチャンスに恵まれたともいえます。色々な国のバレエを客観的に見て、コンテンポラリーも含め、多様な伝統の最良の部分を取り入れていきたいと思っています」
ENBバレエスクールについての質疑応答も交わされ、後進の育成に対するヴィジョンも語ったロホ。文化の担い手として、しかるべき舵取りをしている真摯な姿勢が見えた。英国ロイヤルに次ぐ「ロンドン第二のバレエ団」として認識されていたENBは、現在最も勢いのあるカンパニーに成長している。
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マカロワ版「ラ・バヤデール」(全3幕)
振付・演出:ナタリア・マカロワ(マリウス・プティパ版による)
振付指導:オルガ・エヴレイノフ
装置:ピエール・ルイジ・サマリターニ
衣裳:ヨランダ・ソナベント
◆主な配役◆
ニキヤ(神殿の舞姫):上野水香
ソロル(戦士):ダニエル・カマルゴ
ガムザッティ(ラジャの娘):奈良春夏※
ハイ・ブラーミン(大僧正):森川茉央
ラジャ(国王):木村和夫
マグダヴェーヤ(苦行僧の長):岡崎隼也
アヤ(ガムザッティの召使):矢島まい
ソロルの友人:和田康佑
ブロンズ像:宮川新大
【第1幕】
侍女たちの踊り(ジャンベの踊り): 二瓶加奈子、三雲友里加
パ・ダクシオン:
沖香菜子、岸本夏未、髙浦由美子、中島理子
伝田陽美、三雲友里加、政本絵美、崔 美実
宮川新大、ブラウリオ・アルバレス
【第2幕】
影の王国(ヴァリエーション1): 足立真里亜
影の王国(ヴァリエーション2): 伝田陽美
影の王国(ヴァリエーション3): 政本絵美
指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
※本日、ガムザッティ役で出演の予定だった川島麻実子は、昨日、右足指の剥離骨折をおしてニキヤ役を踊りましたが、本日は激しい痛みのため出演を断念せざるをえなくなりました。そのため急遽、初日にガムザッティを踊った奈良春夏が代って出演します。
◆上演時間◆
第1幕 14:00~15:10
休憩 20分
第2幕 15:30~16:10
休憩 20分
第3幕 16:30~16:50
マカロワ版「ラ・バヤデール」(全3幕)
振付・演出:ナタリア・マカロワ(マリウス・プティパ版による)
振付指導:オルガ・エヴレイノフ
装置:ピエール・ルイジ・サマリターニ
衣裳:ヨランダ・ソナベント
◆主な配役◆
ニキヤ(神殿の舞姫):川島麻実子
ソロル(戦士):柄本 弾
ガムザッティ(ラジャの娘):伝田陽美
ハイ・ブラーミン(大僧正):ブラウリオ・アルバレス
ラジャ(国王):森川茉央
マグダヴェーヤ(苦行僧の長):井福俊太郎
アヤ(ガムザッティの召使):矢島まい
ソロルの友人:宮川新大
ブロンズ像:入戸野伊織
【第1幕】
侍女たちの踊り(ジャンベの踊り): 政本絵美、崔 美実
パ・ダクシオン:
金子仁美、中川美雪、秋山 瑛、足立真里亜
吉川留衣、二瓶加奈子、加藤くるみ、波多野渚砂
岸本秀雄、和田康佑
【第2幕】
影の王国(ヴァリエーション1): 秋山 瑛
影の王国(ヴァリエーション2): 三雲友里加
影の王国(ヴァリエーション3): 二瓶加奈子
指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
◆上演時間◆
第1幕 14:00~15:10
休憩 20分
第2幕 15:30~16:10
休憩 20分
第3幕 16:30~16:50