2017年12月アーカイブ

 NBSのバレエ公式ツイッターで展開中のツイッターキャンペーン。12月にもたくさんの方にご参加いただき、誠にありがとうございます。

 このたび、1月のお題が決定いたしました。1月のテーマは「ニジンスキー」。ぜひキャンペーンにご参加いいただき、本作の素晴らしさ、ご自身が感じる作品の魅力や感動を共有していただけることを願っております。まだ作品をご覧になっていない方は、本作への期待を発信していただければ幸いです。

 ハンブルク・バレエ、そしてノイマイヤーの作品を愛するバレエファンの皆様と、来月も多くの感動を共有できることを願っております。たくさんの方からのご参加を心よりお待ち申し上げております。

 

 ~ ハンブルク・バレエ団2018年日本公演ツイッターキャンペーン ~


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期間: 2017121日~2018131

 

参加方法: 

 

ご自身のツイッターアカウントで、各月のお題に関する想いをつぶやいてください。つぶやく際には当方指定のハッシュタグを忘れないようお気をつけください(指定のハッシュタグを含まないつぶやきはキャンペーンの対象外とさせていただきます)

 

つぶやきの回数、内容に制限はございません。お一人様なんどでもつぶやいていただけます。

 

賞品: ハンブルク・バレエ団2018年日本公演 特製ポストカード(非売品)

 

※賞品は各月5回以上つぶやいた方に該当月のポストカードを進呈します。

※月ごとにポストカードのデザインが異なります。

5回以上つぶやいた方でも、進呈するポストカードはお1人様1種類1枚までとさせていただきます。

 

賞品引き換え方法: 22()212(月祝)の東京公演の期間、会場の東京文化会館1階ロビー内に設ける専用受付でご自身のつぶやきの履歴を携帯電話等の端末、またはプリントアウトした紙で係員にご提示ください。回数を確認のうえ、該当のポストカードを進呈いたします。

 

《 1月のお題 》

 【私が思う「ニジンスキー」の魅力】

指定ハッシュタグ #ハンブルクバレエ、 #ニジンスキー


 

>>> ハンブルク・バレエ団2018年日本公演 概要はコチラ 

NBSチケットセンターは、下記のとおり年末年始休業とさせていただきます。

 2017年12月29日(金)~2018年1月3日(水)

また、12月28日(木)は、12:00までの営業とさせていただきます。
新年は、1月4日(木)10:00から通常営業いたします。

なお、NBS WEBチケットでは、年末年始も24時間ご予約を承っておりますので、どうぞご利用ください。

旧年中はNBSの公演をご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
2018年が皆さま方にとりまして幸多き年となりますよう祈念いたしております。

ハンブルク・バレエ団2018年日本公演特別企画


クリスマス&お年玉キャンペーン 


ハンブルク・バレエ団日本公演ご購入者様限定!

抽選で140名様に特別プレゼント!

 



今年もクリスマスが近づいてきました。今年も日ごろのご愛顧に感謝し、例年ご好評をいただいております「クリスマス&お年玉キャンペーン」を実施いたします。

期間内にハンブルク・バレエ団2018年日本公演のチケットをご購入いただいた方から抽選で総計140名様に素敵なクリスマス&お年玉をプレゼント!

ぜひおトクなこの機会にご購入いただき、プレゼントをゲットしてください!

 

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ご購入特典~抽選で総計140名様に下記賞品のいずれかをプレゼント!

(賞品はお選びいただけません)

 

 

クリスマスプレゼントハンブルク・バレエ団クリスマスカード100名様)

※毎年クリスマスにハンブルク・バレエ団から関係者のみに送られる非売品のカードを今回特別にご提供いただきました!

 

 

お 年 玉  ハンブルク・バレエ団特製トートバッグ40名様)


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      ※写真はイメージです。


キャンペーン期間:201819()ご予約分まで

 

■対象: 期間内に下記対象公演のS~B席をご購入いただいた方

 

対象公演    

 「椿 姫」      2/3()14002/4()1400

 「ニジンスキー」  2/10()14002/11()1400

   

■上記期間中にNBS WEBチケット(インターネット)、またはNBSチケットセンター(電話)でご予約いただき、2018116日(火)までにチケットのお引き取りを済ませていただいた方の中から、当方で抽選させていただきます(別途ご応募いただく必要はございません)。

当選発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。

 


 【チケットのご購入はコチラから】

 

NBS WEBチケット>>>

 

NBSチケットセンター TEL03-3791-8888(平日10:00-18:00 / 土曜10:00-13:00)







『椿姫』『ニジンスキー』両方に主演する要注目の若手プリンシパル


small400_Alexandr Trusch ク Kiran West.jpgフレッシュでロマンティックで男性性を感じさせる、僕ならではのアルマンを踊りたい

 来日公演の「椿姫」と「ニジンスキー」両演目で主演する若手プリンシパルのアレクサンドル・トルーシュ。特に「椿姫」に関しては、今回が満を持しての初の全幕主演となり、内外の期待が集まっている。

「子どもの頃から数え切れないくらい『椿姫』の舞台を観ていますが、ノイマイヤー作品の中でも特に好きなバレエです。多くの優れたダンサーが美しく個性的なアルマンを踊る姿を観て育ち、長い間をかけて、僕ならこの役をどう踊りたいかというイメージをふくらませてきました。日本での全幕公演では、振付家と作品に対する敬意を持って取り組み、フレッシュでロマンティックでありながら、男性性を感じさせる僕ならではのアルマン像を描けたら、と思っています。どのパ・ド・ドゥもそれぞれ情熱的で異なる味わいがあり、作品全体を通して人間の本質的な感情を描いているので、全幕を踊るのは素晴らしい体験になると思います」

 前回ガラ公演の「椿姫」のパ・ド・ドゥで共演した、アリーナ・コジョカルと再び組んで踊るのも楽しみにしている。
「アリーナはクリエイティブで、舞台上で何も恐れずに自由になれる人。決して同じことを繰り返さず、いつも少しずつ違うので、毎回がとても興味深い経験になります」



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『椿姫』より、アリーナ・コジョカルと



『ニジンスキー』を踊った後は抜け殻のようになる。楽に踊れることは決してないでしょうね。

 一方「ニジンスキー」は、2016年にヴァスラフ役でロールデビューを果たしたばかり。この作品もまた、トルーシュが子どもの頃から何度と観て憧れてきたので、初めて踊った時は心震える体験となったという。

「踊りが紡ぎ出す物語、変わりゆく主人公のキャラクター、すべてが本当によく練られた作品だと思います。そんな素晴らしい作品を台無しにしてはいけないというプレッシャーもあり、僕にとっては非常に大きなチャレンジでしたが、プロとして作品への最大の敬意を持ってアプローチしました。ただ、身体的にも感情的に大変難しい作品なので、公演の後は毎回抜け殻のようになってしまい、たいてい朝の6時頃まで寝られません(笑)。特に2幕は出ずっぱりで途中で水を飲む間もなく、最後の場面まで一気に駆け抜けるのは大変です。でも、アーティストとしてこんなにやりがいのある作品はありません」

 今秋の再演でも、再びこの難役に取り組んだ。
「初演時に比べ、ずいぶん役とニジンスキーの感情に慣れてきたとはいえ、毎回の公演のハードさは変わりません。この役が楽に踊れるようになることは決してないですね(笑)」



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『ニジンスキー』より、カロリーナ・アグエロと



 役作りに関しては、実在のニジンスキーに関する情報を知ることはもちろん役に立ったが、なにより大切なのは、振付に合わせて自分自身の物語を発展させることだという。
「バレエ全体を通して、自分自身のモノローグを語れるようにすることが大事です。そしてそれを僕自身が心から信じられなければ、観客を感動させることはできないのです」

 また、この役を長年踊ってきたアレクサンドル・リアブコからも多くを学んできたというトルーシュだが、あくまでも独自のニジンスキーの物語を描き出したいと意気込む。
「バレエにおける僕の好みの大部分は、彼が形作ったと言ってもいいくらい、(リアブコは)僕にとってアイドルのような存在です。ただ、僕らは二人の異なる人間であって、僕には僕の物語が、彼には彼の物語があり、僕は僕自身の物語を信じて踊っていかなければならないのです。ジョン(・ノイマイヤー)がこうした違いを尊重してくれるのは幸せなことです」



實川絢子(ライター)



photos:Kiran West


公演概要はこちら>>



 このたび、来年9月に来日するローマ歌劇場日本公演の料金、発売日が決定しました

 前回の来日で大きな感動をまきおこした名門歌劇場が、イタリア・オペラの二大作曲家、ヴェルディ、プッチーニの傑作を携えてふたたび日本に帰ってきます。
 今回の来日では『椿姫』、『マノン・レスコー』という、"ファム・ファタール"(宿命の女)の代名詞ともいえるヒロインを扱った2つのオペラを上演します。その2作品の演出をつとめたのは今をときめく女流演出家たち。現地で大評判となった美しくドラマティックな舞台を日本初披露! どうぞご期待ください!

                                                      


ヴェルディ作曲 『椿 姫』

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【公演日程・会場】 

2018 年
9 月9日(日) 15:00   東京文化会館
9 月12日(水) 15:00 東京文化会館
9 月15日(土) 15:00    東京文化会館
9 月17日(月祝)15:00    東京文化会館 ※当初の発表より追加となりました。

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【指揮】 ヤデル・ビニャミーニ



【演出】 ソフィア・コッポラ

映画監督フランシス・フォード・コッポラを父に持つ。アカデミー賞やカンヌ映画祭、ヴェネツィア国際映画祭では、脚本、演出、制作、監督として常に注目を集めている。
ローマ歌劇場での『椿姫』は、オペラの演出家としてのデビュー作。




【指揮者・主な配役】

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プッチーニ作曲『マノン・レスコー』

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【公演日程・会場】
 
2018 年
9 月16日(日) 15:00 神奈川県民ホール
9 月20日(木) 15:00 東京文化会館
9 月22日(土) 15:00 東京文化会館

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【指揮】 ドナート・レンツェッティ



【演出】 キアラ・ムーティ

指揮者リッカルド・ムーティを父にもつ。1995 年に女優デビュー。1996 年にはプレミオ・アンナ・マグナーニに、97 年には批評家からイタリアにおける最優秀若手女優に選ばれた。
2012 年ヒンデミット作曲『聖スザンナ』でデビュー以来、オペラ演出家としても活躍している。



【指揮者・主な配役】

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*上記の演目および出演者は、2017年12月18日現在の予定です。今後、出演団体側の事情等により変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。



【入場料(税込)】
S=¥54,000 A=¥47,000  B=¥40,000  C=¥33,000  D=¥26,000 E=¥19,000 F=¥12,000 学生券=¥8,000


【チケット発売情報】

★2演目セット券(S, A, B, C席) 
早割! 先行期間にNBS WEBチケットでお求めいただくと、1セットにつき4,000円割引します。
NBS WEBチケット先行発売  [座席選択] 2/21(水)21:00〜3/1(木)18:00
NBS WEBチケット&チケットセンター(電話) セット券一斉発売 3/3(土)10:00より

【2演目セット券特典(先行/一斉発売共通)】 
ローマ歌劇場公演プログラム(予価2,500円)を1セットにつき1部進呈

※セット券は2演目のS,A,B,C席を対象とし、NBSでWEBと電話によってのみ受付いたします。2演目が同枚数であれば、公演日およびS,A,B,C席の別は自由にお選びいただけます。同一演目の組み合わせはお受けできません。(お席については〈オペラ・フェスティバル特別鑑賞会〉の会員席を優先させていただきます)


★単独券(S〜D席) 
NBS WEBチケット先行発売 [座席選択] 3/14(水)21:00〜3/21(水祝)18:00
一斉発売 3/31(土)10:00より
※セット券で満席になった場合は、S、A、B、C席が発売されないことがありますので、ご了承ください。





2016年4月に亡くなった日本舞台芸術振興会/東京バレエ団の代表、
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佐々木忠次を題材としたコミックが、
漫画家の桜沢エリカさんによって描かれ、
12月19日(火)発売の雑誌『女性自身』1月2日&9日合併号(光文社)より 連載が開始されることになりました。
 


実在した昭和のスターたちをモデルとしたオムニバスのストーリーが好評を博している桜沢エリカさんの「スタアの時代」。
今回は、昨年発売された佐々木の評伝『孤独な祝祭』(追分日出子著、文藝春秋)を原案として、
「スタアの時代」外伝"バレエで世界に挑んだ男"編としてスタートします。



新米の雑誌記者の女性が先輩記者のガイドで佐々木忠次とバレエの世界をのぞいていくという、
わかりやすい設定で進むストーリーには、
東京バレエ団芸術監督の斎藤友佳理やプリンシパルの上野水香も登場。
佐々木の人生を通してバレエや舞台芸術の裏側の世界とその昭和史を、
より多くの方々に知っていただく機会となりそうです。ぜひご注目ください!


ベジャールの「くるみ割り人形」(全2幕)
振付:モーリス・ベジャール
音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー


◆主な配役◆

― 第1幕 ―

ビム:岡崎隼也
母:政本絵美
猫のフェリックス:宮川新大
M ...:木村和夫
妹のクロード、プチ・ファウスト:秋山 瑛
メフィスト:高橋慈生
光の天使:岸本秀雄、和田康佑
妖精:吉川留衣、三雲友里加
マジック・キューピー:飯田宗孝



― 第2幕 ―

スペイン 闘牛士:吉田 蓮、海田一成、樋口祐輝
中国 バトン:岸本夏未
アラブ:沖香菜子
ソ連:二瓶加奈子-井福俊太郎
フェリックスと仲間たち(フェリックス):宮川新大
パリ:奈良春夏-ブラウリオ・アルバレス
グラン・パ・ド・ドゥ:川島麻実子-秋元康臣



◆上演時間◆

第1幕  14:00~14:55

 休憩      20分

第2幕  15:15~16:10

ベジャールの「くるみ割り人形」(全2幕)
振付:モーリス・ベジャール
音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー


◆主な配役◆

― 第1幕 ―

ビム:岡崎隼也
母:渡辺理恵
猫のフェリックス:宮川新大
M ...:秋元康臣
妹のクロード、プチ・ファウスト:沖香菜子
メフィスト:高橋慈生
光の天使:ブラウリオ・アルバレス、岡﨑 司
妖精:奈良春夏、伝田陽美
マジック・キューピー:飯田宗孝



― 第2幕 ―

スペイン 闘牛士:杉山優一、吉田 蓮、海田一成
中国 バトン:中川美雪
アラブ:柿崎佑奈
ソ連:伝田陽美-井福俊太郎
フェリックスと仲間たち(フェリックス):宮川新大
パリ:川島麻実子-岸本秀雄
グラン・パ・ド・ドゥ:上野水香-柄本 弾



◆上演時間◆

第1幕  14:00~14:55

 休憩      20分

第2幕  15:15~16:10


この度、弊財団とともにハンブルク・バレエ団の日本公演を盛り上げていただく「ハンブルク・バレエ団応援大使」を募集いたします。 "ハンブルク・バレエが大好き!"  "ノイマイヤー作品の感動を多くの人と共有したい!"  そんな熱い情熱をもった方、ぜひこの機会にご参加いただき、ともに日本公演を盛り上げていきましょう!

なお、大使に任命された方は、来年1月29日に行う記者会見にご招待させていただきます。

たくさんのご応募をお待ちしております!



~ ハンブルク・バレエ団応援大使 募集要項 ~

 

・応募条件:ツイッターキャンペーン 12月のお題をクリアされた方、および下記の応援大使ミッション全てにご参加いただける方。

応募受付期間20171215日(金)~12月27日(水)21:00 ※当初のご案内から締切日が変更になりました

応援大使任期20181月9日(火)~217日(土)

募集人数10

お申込み方法12月のお題に対して5回以上つぶやいたのち、NBSバレエ公式ツイッターにダイレクトメッセージをお送りください。お申込みの際は5回以上つぶやいた旨と応援大使を希望する旨を必ず明記していただきますようお願いいたします。

結果発表20171227(水)までにNBSバレエ公式ツイッターよりダイレクトメッセージにて結果をご案内申し上げます。なお、応募者多数の場合は抽選とさせていただきますので予めご了承ください。メッセージの受信を制限されている方は当方からお送りするメッセージを受信できるよう、設定の変更をお願い申し上げます。

 

※応援大使に任命された方には下記全てのミッションにご参加いただきます。また、全てのミッションをクリアされた方には記念品を進呈いたします。

 

応援大使ミッション

・ミッション1):ツイッターキャンペーンに継続してご参加いただき、ご自身のSNSで作品の魅力を発信していただく。

※応援大使のつぶやき等は弊財団のホームページ、SNS、印刷物等に使用させていただく場合がございます。あらかじめご了承のうえお申込みください。


・ミッション2129()夕方、都内で開催予定の開幕記者会見にご出席いただき、レポートと写真をご自身のSNS等で発信してください。




踊るたびに客席を熱狂させる『ニジンスキー』初演ダンサー


small400_Alexandr_Riabko_クKiranWest.jpg舞台のすべてが、たった今起こっていることだと感じて踊っている

 2000年の「ニジンスキー」初演でセカンド・キャストとしてヴァツラフ・ニジンスキー役を踊って以来、そのニジンスキーが憑依したような踊りで世界中を熱狂させてきたアレクサンドル・リアブコ 。伝説的なダンサーであり、時代の先を行く振付家でもあった、人一倍繊細なニジンスキーという実在の人物を演じるにあたっては、もちろんプレッシャーもあった。事前にリサーチもたくさんした上で取り組んできたというリアブコだが、ひとたび舞台に立てば、それを全て忘れるようにしているという。

 「舞台では、ニジンスキーにまつわる事実に関しては一切考えず、ただその瞬間の、特定の状況にいる人物になりきることに専念します。僕自身が、妻となるロモラと恋に落ち、 バレエの新作を作り、兄を失い、心身をコントロールすることができなくなる・・・というように。だから毎回踊るたびに全く違う経験になりますし、すべてが100年前に既に起こったことではなく、たった今起こっていることだと感じることができます。僕の踊るニジンスキーは、もしかしたら実際のニジンスキーとはかなり違うかもしれませんが、このバレエ作品はジョン・ノイマイヤーによる、"ニジンスキーとはどういう人物か、そして彼の人生はどんなものだったか"、というひとつの解釈なのです。このアプローチのおかげで、僕はあくまで今を生きる人間を描き出すのであって、単なる歴史上の人物を演じるのではない、と感じられるようになりました」

 ノイマイヤーとの創作過程に立ち会えたことも、リアブコにとっての大きな財産だという。
 「なかでも強く印象に残っているのは、ジョン(・ノイマイヤー)がつねに、ニジンスキーという多くを要求する役に対して、僕自身のビジョンを持っていてほしいと思っていたことです。もちろん、彼はファーストキャストのイリ・ブベニチェクによる世界初演を念頭に入れて創作したはずですが、僕にファーストキャストのコピーを演じて欲しいとは思っていませんでした。 僕自身のニジンスキー役をつくりあげる時間と空間を与えてくれたこと、それがジョンから受け取った最も大切な贈り物です」

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初演から進化した新版『ニジンスキー』を日本で上演するのが楽しみ

 「ニジンスキー」の魅力の一つは、全く異なる性質の踊りが交互に展開され、ハイライトの連続になっていることにあるというリアブコ。いわゆる物語バレエではないが、コントラスト豊かな一つ一つのシーンが作品にリズムを生み出し、ニジンスキーという人物を多角的に描き出していく。日本では、この作品の上演は2005年以来2回目となるが、内容は前回の上演から大きく進化しているという。「2016年9月のハンブルクでの『ニジンスキー』リバイバル公演の際、初演時の振付の意図 をジョンと一緒に改めてじっくり見直す機会がありました。オリジナルの振付の記録と、長年踊る中で発展してきた実際のバージョンを比較する作業はとても興味深く、その結果は驚くべきものとなりました。この新版『ニジンスキー』を日本の観客の皆さんの前で上演できるのをとても楽しみにしています!」


實川絢子(ライター)


photos:Kiran West(ポートレート)、Kiyonori Hasegawa(舞台)


公演概要はこちら>


small_small_trim_IMG_6166.jpg 2年前までハンブルク・バレエ団に在籍してジョン・ノイマイヤーの37の作品に出演、現在は東京バレエ団のソリストとして活躍するブラウリオ・アルバレスに、古巣の稽古場の雰囲気やリハーサルの様子についてインタビュー。バレエファンから熱狂的に支持される「ハンブルク・バレエ団」最強の秘密を探ってみました。


ハンブルクの稽古場にいると、「踊りに、ジョンに身体も魂も全て捧げる」という気持ちになる

── まずはブラウリオさんが、ハンブルク・バレエ学校を経て、ハンブルク・バレエ団に入団された経緯をお聞かせください。

 ローザンヌ国際バレエコンクールに出場したとき、オファーをくれたいくつかの学校のうちのひとつがハンブルクでした。行くことを決めた理由は、男性ダンサーにとって学べることが多い学校だというアドバイスを色々な先生からもらったことと、当時の校長に誘われて観に行ったハンブルク・バレエ団の『椿姫』がとても好きだったこと。僕はラッキーで、学校時代から週に2~3回はジョン・ノイマイヤーに練習を見てもらう機会がありましたし、卒業後もすぐに、研修生ではなくコール・ド・バレエとして入団することができました。

── ハンブルク・バレエ団のリハーサルは、どのような内容・雰囲気なのでしょうか。

 バレエマスターと練習を重ねたあと、本番の1~2日前になるとジョンが加わります。テクニック的な指導をするのは主にバレエマスターで、ジョンは「なぜそう動くのか」「ここではこう感じて」といった注意をしたり、ダンサーに合わせてステップを少し変えたり。ジョンはすごく厳しい人だから、ダンサーは常に120パーセントの力で踊らないといけません。でもみんな、それが好きでハンブルクにいる...というか、あそこにいると自然と「踊りに、ジョンに身体も魂も全て捧げる」という気持ちになるんです。ハンブルクのダンサーは、みんなジョンと"結婚"しているような感じ(笑)。どんなに疲れていても、踊り出すとどこからかエネルギーが沸いてくるのを僕も感じていました。



ジョンの作品では、役を演じるのではなく、役に完璧に"なる"ことが求められる

── 今回上演される『椿姫』のリハーサルで、特に印象に残っているのはどんなことですか?

 ジョンのバレエはどれも、役を"演じる"のではなく、役に完璧に"なる"ことができないと踊れません。振付は言語であって、ダンサーがそこにエモーションを入れないとバレエは完成しない、というのがジョンの考えだからです。マルグリット役のダンサーに対しても、ジョンが求めていたのはいつもエモーション。例えば1幕に、彼女が自分が老けたかもしれないと心配して鏡を見るシーンがありますが、どのダンサーも表情や手つきについて細かい注意を受けていました。そうした注意は全ての役にあって、僕もオークション・シーンに出演する役をもらったとき、「本の落とし方と拾い方がフェイクに見える」と言われて、何回もそこだけ繰り返したことをよく覚えています。

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「ニジンスキー」より photo:Kiran West



── では、『ニジンスキー』で印象深いことは?

 2幕の男性群舞は、練習から常に300パーセントで踊るようにと言われたこと(笑)。そんなに長いシーンではないですが、終わるとみんな息ができないくらい疲れています。でも一番しんどいのはやっぱり、狂気に陥ってしまう人に"なる"ことが求められる、ニジンスキー役のダンサーですよね。今回の日本公演で踊るアレクサンドル・トルーシュとは仲がいいので、彼が初めて踊ったあとに連絡を取って「どうだった?」と聞いたのですが、「楽しかったけど苦しかった」と。本当に、命懸けじゃないと踊れない役だと思います。

── 何度も出演してきた作品を、今回は観客の立場でご覧になることになります。どんな期待がありますか?

 『椿姫』は16歳のとき以来、『ニジンスキー』は初めて観るので、まずは僕自身がとても楽しみにしています。僕は振付にも興味があって、ジョンに全てを捧げるハンブルクにいるとその時間が取れないので退団することにしましたが、それはジョンも分かってくれていて、今も手紙のやり取りが続いています。だから、ジョンと会えるのも本当に楽しみ。
 それと、ジョンのバレエのなかでも『椿姫』と『ニジンスキー』は特に、誰が観てもドラマに引き込まれる作品だと思います。バレエは退屈だと思っている人でも楽しめると思うし、ガラ公演の「ジョン・ノイマイヤーの世界」も、ジョン自身の語りが入るからノイマイヤー初心者にも分かりやすいはず。今回の公演で、生きていながら"伝説の人"でもあるジョンのことを、もっとたくさんの人に知ってもらえるといいなと思っています。

取材・文/町田麻子(ライター)




公演概要はこちら>>


 20182月に来日するハンブルク・バレエ団の日本公演では、ノイマイヤーの代表作「ニジンスキー」を上演いたします。本作は実在した天才ダンサー、"ニジンスキー"の生涯と魂をえがいた作品です。そのため、ニジンスキーや、彼が活躍していた「バレエ・リュス」についての知識があると、より一層、舞台をお楽しみいただけます。

そこで、今回はバレエ・リュス研究の第一人者である鈴木晶氏をゲストにお招きし、開演前にプレ・トークを実施することになりました。

当日は少し早く会場にお越しいただき、素敵なトークと「ニジンスキー」の舞台をお楽しみください。

 

【ハンブルク・バレエ団「ニジンスキー」 プレ・トーク】


■ゲスト:鈴木 晶氏(法政大学教授)

 

■対象公演:2018211()

 

■時間:13301350

 

※トークをお聴きいただけるのは当日のチケットをお持ちの方のみです。

※トークはご自身のお席よりお聴きください。




12月16日、17日のベジャール版「くるみ割り人形」の配役に、このたび下記の通り変更が生じました(下線部分)。ご了承のほどお願い申し上げます。


■ 主な配役 
ビム:岡崎隼也(12/16、17)
母:渡辺理恵(12/16)/政本絵美(12/17)
フェリックス:宮川新大(12/16、17)
M...:秋元康臣(12/16)/木村和夫(12/17)
妹のクロード:沖香菜子(12/16)/秋山瑛(12/17)
光の天使:ブラウリオ・アルバレス 岡﨑司(12/16)/和田康佑 岸本秀雄(12/17)
妖精:奈良春夏 伝田陽美(12/16)/三雲友里加 吉川留衣(12/17)
マジック・キューピー:飯田宗孝
グラン・パ・ド・ドゥ:上野水香 柄本弾(12/16)/川島麻実子 秋元康臣(12/17)


先日のモーリス・ベジャール・バレエ団公演で好評をいただいたツイッターキャンペーンを、ハンブルク・バレエ団日本公演でも実施することになりました。

12月、1月、それぞれの月ごとにお題を設けますので、皆さまの熱い想いをつぶやいていただければ幸いです。ひと月に5回以上つぶやいてくださった方には、公演会場で特製ポストカード(非売品)をプレゼントいたします。ポストカードは月ごとのお題に対し1種類、全部で2種類ご用意しております。

ハンブルク・バレエ、そしてノイマイヤーの作品を愛するバレエファンの皆様と多くの感動を共有できることを願っております。たくさんの方からのご参加を心よりお待ち申し上げております。

 

 ~ ハンブルク・バレエ団2018年日本公演ツイッターキャンペーン ~


postcard.jpgのサムネイル画像

 

期間: 2017121日~2018131

 

参加方法: 

 

ご自身のツイッターアカウントで、各月のお題に関する想いをつぶやいてください。つぶやく際には当方指定のハッシュタグを忘れないようお気をつけください(指定のハッシュタグを含まないつぶやきはキャンペーンの対象外とさせていただきます)

 

つぶやきの回数、内容に制限はございません。お一人様なんどでもつぶやいていただけます。

 

賞品: ハンブルク・バレエ団2018年日本公演 特製ポストカード(非売品)

 

※賞品は各月5回以上つぶやいた方に該当月のポストカードを進呈します。

※月ごとにポストカードのデザインが異なります。

5回以上つぶやいた方でも、進呈するポストカードはお1人様1種類1枚までとさせていただきます。

 

賞品引き換え方法: 22()212(月祝)の東京公演の期間、会場の東京文化会館1階ロビー内に設ける専用受付でご自身のつぶやきの履歴を携帯電話等の端末、またはプリントアウトした紙で係員にご提示ください。回数を確認のうえ、該当のポストカードを進呈いたします。

 

12月のお題 》

 【私が思う「椿姫」の魅力】

指定ハッシュタグ #ハンブルクバレエ、 #椿姫


 

>>> ハンブルク・バレエ団2018年日本公演 概要はコチラ 

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