2016年2月アーカイブ


RTEmagicC_Wladimir_Jaroszenko_01.jpg 3月11日(金)~13日(日)に上演する『真夏の夜の夢』のキャストに変更が生じましたので、お知らせいたします。

当初11日と13日にシーシアス/オベロンを演じる予定となっておりましたエドウィン・レヴァツォフは、本ツアーのため必要な多くのリハーサルが同時進行しており、そのスケジュールの兼ね合いからすでに主役を踊っているカレン・アザチャンに変更となりました。しかしながら、アザチャンがリハーサル中に膝に手術を必要とする怪我を負ったため、日本公演に出演することができなくなり、芸術監督のジョン・ノイマイヤーの判断により、急遽、ポーランド国立バレエ団プリンシパル・ダンサーのウラジーミル・ヤロシェンコに出演を依頼することになりました。ヤロシェンコはポーランド国立バレエ団でシーシアス/オベロンを演じており、ノイマイヤーの信任も厚いダンサーです。

[2/29(月)追記]
『真夏の夜の夢』の主なキャストは、デミトリアス、ライサンダーの変更を含め、2月29日現在下記の通りとなっております。


『真夏の夜の夢』

3月11日(金)6:30p.m.
ヒッポリータ・タイターニア:エレーヌ・ブシェ
シーシアス・オベロン:ウラジーミル・ヤロシェンコ
ヘレナ:シルヴィア・アッツォーニ
デミトリアス:アレクサンドル・リアブコ
ハーミア:アンナ・ラウデール
ライサンダー:エドウィン・レヴァツォフ

3月12日(土)2:00p.m.
ヒッポリータ・タイターニア:アリーナ・コジョカル
シーシアス・オベロン:カーステン・ユング
ヘレナ:レスリー・ヘイルマン
デミトリアス:アレクサンドル・リアブコ
ハーミア:フロレンシア・シネラト
ライサンダー:クリストファー・エヴァンズ

3月13日(日)2:00p.m.
ヒッポリータ・タイターニア:エレーヌ・ブシェ
シーシアス・オベロン:ウラジーミル・ヤロシェンコ
ヘレナ:カロリーナ・アグエロ
デミトリアス:アレクサンドル・リアブコ
ハーミア:アンナ・ラウデール
ライサンダー:エドウィン・レヴァツォフ

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 若手プリンシパルの筆頭、アレクサンドル・トルーシュ。もともと故郷ウクライナで民族舞踊をやっていたというトルーシュだが、12歳のときに家族とともにドイツに移り住み、ハンブルク・バレエ学校に入学した。バレエに慣れるのに最初は苦労したものの、学校公演で主役に抜擢されたことや、優れた先輩ダンサーたちに刺激されたこともあって、14歳の時にはプロのバレエ・ダンサーになることを決心したという。

 『真夏の夜の夢』妖精パック/従者フィロストレートの二役で登場!

 日本公演で踊るのは、『真夏の夜の夢』の狂言回し的な存在である、パック/フィロストレートの一人二役。やんちゃな少年の面影を残すいたずらっぽい眼差しが、遊び心あふれる妖精パックのキャラクターにぴったりだ。「『真夏の夜の夢』はジョン(・ノイマイヤー)の初期の作品の一つですが、テクニックの面でも演技の面でも、とても難易度が高く、さまざまな側面を持っている作品といえますね。パックとフィロストレートの二人はまったく異なるキャラクターではありますが、同時に別の側面を持った一人の人間でもあるので、バランスに気をつけながら微妙なところを演じ分けています。幕開きに登場するフィロストレートは婚礼の準備を仕切っていて、シーシアスのお屋敷も本当は自分が牛耳っているんだと思いこんでいるところがあり、性格も頑固で厳しい。一方パックは、ふざけるのが好きで、間違いもたくさん犯してしまう。僕自身のキャラクターはたぶん、その両方の要素が混ざっているかなと思います。この作品はとても複雑な構造をしていて、ちょっとした仕掛けやジョークがあちこちに散りばめられているので、好きなシーンを挙げるのは難しいのですが、だからこそ全幕バレエの醍醐味を味わえるのではないかと思います」

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「真夏の夜の夢」パックを演じるトルーシュ(下)。ブシェ、ユングとともに。


ノイマイヤーが皆を一つの方向に導いていってくれる

 ハンブルク・バレエ学校仕込みのクリーンなテクニックに加え、近年は演技の幅をどんどん広げ、ストーリーを語れる真のハンブルク・ダンサーへと成長したトルーシュ。「ハンブルク・バレエ団の素晴らしいところは、ジョンが皆のモチベーションを上げ、大勢の人々を一つの方向へ導いてくれることですね。もちろんさまざまな振付家の作品を踊るのもいいことですが、ここではジョンのディレクションのもと、ダンサーたちが直感に従って踊りながら作品を形にしていきます――ダンサーたちはそれを選んでここに来ているわけですから、皆が一丸となって同じ方向に進んでいく一体感がありますね」


取材・文:實川絢子(ライター)

photos:Holger Badekow



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 3月8日と9日に上演されるガラ〈ジョン・ノイマイヤーの世界〉は、たんなる名作ハイライト上演ではありません。芸術監督/振付家のノイマイヤーがみずからの人生と芸術について"語り"を務めながら、それに沿って12作品の抜粋(一部、全曲)が踊られることで、ひとつの世界を生み出す趣向となっています。

 その"語り"の一部をご紹介しましょう。

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「アイ・ガット・リズム」より 


 冒頭の「キャンディード序曲」にのせて語られるのは、ノイマイヤーの子ども時代のダンスとの出合いです。

ダンスが何であるかを知る前から、私もいつも踊りたがる子供だった。レコードをかけるとリビング・ルームが広いステージになり、レナード・バーンスタインの「キャンディード序曲」を聴きながら、記憶の中の私は ― ひたすら踊った。

アメリカ中西部のウィスコンシン州ミルウォーキーで生まれた私が、初めてダンスに触れたのは、母が連れて行ってくれたテクニカラーのミュージカル映画だった。

この曲を聴いたときの新鮮な喜びや、ジーン・ケリーの爽快でエネルギッシュな踊りは、今も忘れられない。
 
 第1部では、「巴里のアメリカ人」のようなミュージカル映画全盛時代に生まれたノイマイヤーの、ダンスやバレエへの感情の源泉が語られていくのです。

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「ニジンスキー」より(アレクサンドル・リアブコ


 第2部で語られるのは、ノイマイヤーの心を動かした題材や人物について。たとえば彼の渾身のマスターピースの源泉となった、あの伝説のダンサー...。

魅力的で勇気があり、個性的な舞踊史上の人々。その中で私にとって誰より重要なのは、ヴァスラフ・ニジンスキーだ。ダンサーであり振付家であり画家であり人道主義者であったニジンスキーという人物には、子供の頃から想像力を掻き立てられ、感動させられ、またダンサーを動かす上でのインスピレーションを与えられてきた。

 それぞれの作品が生まれる傍らで、振付家自身がどのような思いを抱いていたのか。踊りと語りが一体となった舞台にどうぞご期待ください。

photos:Holger Badekow

 
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RTEmagicC_Wladimir_Jaroszenko_01.jpg 3月11日(金)~13日(日)に上演する『真夏の夜の夢』のキャストに変更が生じましたので、お知らせいたします。

当初11日と13日にシーシアス/オベロンを演じる予定となっておりましたエドウィン・レヴァツォフは、本ツアーのため必要な多くのリハーサルが同時進行しており、そのスケジュールの兼ね合いからすでに主役を踊っているカレン・アザチャンに変更となりました。しかしながら、アザチャンがリハーサル中に膝に手術を必要とする怪我を負ったため、日本公演に出演することができなくなり、芸術監督のジョン・ノイマイヤーの判断により、急遽、ポーランド国立バレエ団プリンシパル・ダンサーのウラジーミル・ヤロシェンコに出演を依頼することになりました。ヤロシェンコはポーランド国立バレエ団でシーシアス/オベロンを演じており、ノイマイヤーの信任も厚いダンサーです。

なおシーシアス/オベロン役の変更により、デミトリアス、ライサンダーも変更となりますが、現在調整中です。決定次第お知らせいたします。なにとぞご了承ください。


『真夏の夜の夢』

3月11日(金)6:30p.m.
ヒッポリータ・タイターニア:エレーヌ・ブシェ
シーシアス・オベロン:ウラジーミル・ヤロシェンコ


3月12日(土)2:00p.m.
ヒッポリータ・タイターニア:アリーナ・コジョカル
シーシアス・オベロン:カーステン・ユング

3月13日(日)2:00p.m.
ヒッポリータ・タイターニア:エレーヌ・ブシェ
シーシアス・オベロン:ウラジーミル・ヤロシェンコ

ウィーン・フォルクスオーパー2016年日本公演ハイライト映像の最後にお届けするのは『メリー・ウィドウ』
このプロダクションは、舞台美術や衣裳の洗練された美しさなど、大人の恋の攻防戦に相応しいお洒落度満点! "メリー・ウィドウ・ワルツ"の名で親しまれている甘く美しい調べにうっとりするもよし、派手なカンカンに口笛を吹くもよし。はじけるような楽しさを一緒に体感し、大いに盛り上がりましょう!






 ドイツの名門バレエ団、ハンブルク・バレエ団の7年ぶりの日本公演が来週開幕いたします。芸術監督/振付家のジョン・ノイマイヤーは現代きってのドラマティック・バレエの振付家であり、世界のダンス界を牽引する存在として、昨年、第31回「京都賞」の受賞をもってその功績を称えられました。  

  このたびハンブルク・バレエ団2016年日本公演特別企画として、そのジョン・ノイマイヤーのプレトークが急遽決定いたしました。聞き手は評論家の三浦雅士さんです。今回上演される三演目の話題を通して、その感動的なバレエの魅力の一端に触れてください。 


       ■ 3月6日(日)13:00~13:30(開場12:40)東京文化会館大ホール
         ※当日の公演チケット(「リリオム」)でそのままご入場いただけます。ご自分のお席でお聞きください。
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ノイマイヤーの作品を踊ることで、自分の中のさまざまな"色"を見出した

 パートナーのエドウィン・レヴァツォフと、2人の愛犬ともにインタビューに現れたラウデールは、家族と動物をこよなく愛し、自然体な魅力にあふれたプリンシパル。アーティストの両親の元にラトビアに生まれ、バレエをやっていなかったら絵描きになっていたかもしれないというクリエイティブな少女は、16歳でオーディションを受けて単身ハンブルク・バレエ学校へやって来た。

「はじめはドイツ語も英語もわからず、ホームシックで泣いてばかりでした。本当を言うと、今だって故郷や家族、ペットたちが恋しくてたまらないんです。でも、人生で全てを手にすることはできません。ハンブルクに来て、振付家のいるカンパニーで踊ることを知った後では、もう故郷のリガで踊ることはできないとはっきりわかっていますから。クラシック・バレエだけを上演するバレエ団と、ジョン・ノイマイヤーという生きる伝説のいるカンパニーで創作していくバレエ団とは、まったく別のものだからです。私はここに来て、ジョンから人生についての多くを学び、彼の作品を通して、自分の中にある、さまざまな"色"を見出すことができました。そしてそれこそがジョンがダンサーに求めていることなのです」

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「真夏の夜の夢」(右端)アンナ・ラウデール



 「入団一年目に驚いたことの一つは、"レス・イズ・モア"?(より少なく語ることはより多くを語ること)というジョンの言葉です。ラトビアで伝統的なパントマイムやバレエ演技を学んできた私にとっては大きな衝撃でした。自分自身が感じていることを信じることが何より重要で、観客にキャラクターの感情を見せびらかそうとする努力は要らないんです」

「真夏の夜の夢」のハーミアは、恋人たちの掛け合いが楽しい!

 日本公演の『真夏の夜の夢』では、長年踊ってきたハーミア役を踊る。「これまではずっと、エドウィンが恋人のライサンダー役で一緒に踊ってきましたが、デミトリアスとヘレナと4人での掛け合いは本当に楽しいですね。テクニック的には、クラシックのステップが多くてかなり難しいのですが」。 一方『リリオム』では、ハンブルク・バレエ団の看板バレリーナであったアンナ・ポリカルポヴァのために作られた役、マダム・ムシュカートを踊る。リリオムの雇い主であり愛人でもある複雑な役柄だ。「この役を踊るアンナはとても素晴らしかったです。それこそたくさんの"色"が見出せる役なのでとても気に入っていますし、本当に感動的な作品です」


取材・文:實川絢子(ライター)

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「真夏の夜の夢」のコミカルなヘレナで抜擢!

  親しみやすい雰囲気と屈託のない笑顔が印象的なブラジル出身のプリンシパル、レスリー・ヘイルマンは、19年前、17歳のときにコンクールで奨学金を得てドイツ・ドレスデンのバレエ学校にやって来た。その後ドレスデン国立歌劇場バレエ団に入団したが、そこで初めて大役に抜擢してくれたのが、ジョン・ノイマイヤーだった。「2002年、ドレスデンは大洪水に見舞われて劇場も一時閉鎖され、とても大変な時期だったのですが、ジョン(・ノイマイヤー)はそんな私たちに彼が振付けた『真夏の夜の夢』を踊るチャンスを与えてくれたんです。キャストが発表されたときは本当にびっくりしましたね。それまでコール・ド・バレエを踊っていた私が、いきなりヘレナ役に抜擢されたのですから!これがきっかけとなって、色々な役を躍らせてもらえるようになり、プリンシパルにも昇進できたんです」

 ドレスデンで10年間踊った後、ハンブルクに移籍を決意したのも、ノイマイヤーと仕事をしたこの経験が忘れられず、彼がいるバレエ団で新しいことに挑戦したいと思ったからだという。「ドレスデンでは色々な振付家と仕事をしましたが、ジョンは、何よりも"魂(ソウル)"を大切にしている点が違うと感じました。彼のもとで踊ることは、テクニックだけでなく、人として成長させてくれます」

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 初めての大役だったからこそ、格別の思い入れがある『真夏の夜の夢』のヘレナ役は、喜劇的な要素が強く、演技力が問われる難しい役柄。ハンブルク・バレエ団に移籍した後も、長年踊る中で徐々に発展させてきたという。「ヘレナは踊っていてとても楽しい役ですが、なかなか一筋縄ではいかない役でもあります。スラップスティック・コメディになってはいけませんからね。ヘレナは、はじめは誰にも愛してもらえない、いわば"醜いアヒルの子"で、とても純粋。そして、喜劇的な部分はあくまでも、恋の四角関係にある4人のやり取りのなかで生まれていくものであって、ただ面白おかしいことをして笑いをとるのとは違います。喜劇が間違った方向に行かないようにするのはとても難しいんです」 

「リリオム」には心を動かす何かがある。

 一方『リリオム』では、初演からずっと主人公ジュリーの親友マリー役を踊ってきた。「アリーナ・コジョカルと一緒にリハーサルをできたのは素晴らしい経験でした。アリーナはスターなのに謙虚でとても愛らしい人。初演の後で彼女に"ありがとう"と言われてびっくりしたことは一生忘れません。お礼を言うのはむしろ私のほうなのに!それに、ミシェル・ルグランの美しい音楽も、本当に素晴らしいですね。はじめは踊りにくいように思えても、ジョンがステップを作っていくと、ある時突然、すべてが音楽にぴったりフィットするんです。やはりジョンは天才だなと思います」。明るいマリーのキャラクターは素の自分に近いのでやりやすく、いくつもの層になった彼女の感情を少しずつ解き明かしていくのはとても興味深いという。「『リリオム』には観る者の心を動かす何かがあります。招待した人たちが皆"こんな作品観たことない!"と口をそろえて言うので、観て損はない、本当に特別な作品だと思います」


取材・文:實川絢子(ライター)


photos:Holger Badekow







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18世紀の設立以来、200年以上にわたって世界最高峰の舞台芸術を発信してきた、イタリア屈指の歌劇場ミラノ・スカラ座。バレエ史の上でも重要な作品が上演され、有名スターダンサーたちがこの舞台で活躍しました。日伊国交樹立150周年の記念の年に、そのミラノ・スカラ座バレエ団が、抜群の人気を誇るレパートリー「ドン・キホーテ」を携え、豪華主演キャストによる3年ぶりの日本公演を行います。どうぞご期待ください!

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◆公演日程&配役

9/22(祝・木)2:00p.m.
 
キトリ:ポリーナ・セミオノワ(アメリカン・バレエ・シアター)
バジル:レオニード・サラファーノフ(ミハイロフスキー劇場バレエ)
9/23(金)6:30p.m. 
キトリ:マリア・コチェトコワ(サンフランシスコ・バレエ団)
バジル:イワン・ワシーリエフ(ミハイロフスキー劇場バレエ)
9/24(土)1:30p.m.
キトリ:ニコレッタ・マンニ(ミラノ・スカラ座バレエ団)
バジル:クラウディオ・コヴィエッロ(ミラノ・スカラ座バレエ団)
9/24(土)6:00p.m.
キトリ:ポリーナ・セミオノワ(アメリカン・バレエ・シアター)
バジル:レオニード・サラファーノフ(ミハイロフスキー劇場バレエ)
9/25(日)1:30p.m.
キトリ:マリア・コチェトコワ(サンフランシスコ・バレエ団)
バジル:イワン・ワシーリエフ(ミハイロフスキー劇場バレエ)

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◆会場:東京文化会館(上野)   

◆演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

◆入場料(税込み):S=\19,000 A=\17,000 B=\15,000 C=\12,000 D=\9,000 E=\6,000 

□お得なチケット

ペア割引券[S, A, B席]  2枚で1000円割引。※NBS(電話、WEBチケット)のみで発売。
親子ペア券[S, A, B席]  お子様(小学生~高校生)が半額! ※NBS(電話、WEBチケット)のみで4/19(火)より発売。お席は選べません。

エコノミー券 \4,000 ※イープラスのみで8/7(金)10:00より発売。お一人様2枚まで。 
学生券 \3,000 ※NBS WEBチケットのみで8/7(金)20:00より発売。10~25歳までの学生が対象。公演当日、学生証を携行ください。

チケットご購入の前に必ずお読みください。
※記載の配役は2016年2月19日現在の予定です。カンパニーの都合等で変更になる場合がありますので、ご了承の上、チケットをお求めください。配役変更にともなうチケットの払い戻し、公演日・券種の振替はいたしません。正式な配役は公演当日に発表いたします。
※未就学児童のご入場はお断りします。


◆NBS WEBチケット先行発売[座席選択 S~D]:3/24(木)21時~3/31(木)18時

◆一斉発売:4月9日(土)10時~

[NBS以外の前売所]
e+(イープラス) http://eplus.jp/ (PC&携帯)※座席選択先行受付 4/2(土)~4/7(木) 
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:449-878)http://pia.jp/t/ (PC&携帯) ※プリセール 4/2(土)~4/7(木) 
ローソンチケット http://l-tike.com/scalab/※先行受付 4/2(土)~4/7(木)
[発売初日特電] 0570-084-629 (オペレータ対応 10:00~13:00), 0570-084-003 (音声対応/Lコード:32400), [4/10[日]より] 0570-000-407(10時~20時)(Lコード:32400)
東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650



■チケットのお申し込み/お問い合わせ 
NBSWEBチケットhttp://www.nbs.or.jp/ ※ご利用いただく際には、事前に会員登録(登録料・年会費は無料)が必要となります。
NBSチケットセンター 03-3791-8888(平日10:00~18:00、土曜10:00~13:00、日祝休)


主催: 公益財団法人日本舞台芸術振興会/日本経済新聞社   後援:イタリア大使館

photos:Marco Brescia and Rudy Amisano/Teatro alla Scala(stage photo)


ウィーン・フォルクスオーパー ハイライト映像の第2弾は『こうもり』。次々にワルツやポルカがくり出され、ジェットコースターに乗っているようなスリルを味あわせてくれます。そればかりか、ヨハン・シュトラウスⅡ世の音楽の魔術で、人々の心を優しく温かくほぐしてくれます。フォルクスオーパーの芸達者な歌手たちによる『こうもり』は、何度観ても、何度聴いても、「こうじゃなくちゃ!」と唸らせる極め付きの舞台です。
ハイライト映像を見るだけでも、わくわくそわそわ、思わず一緒に歌いたく、踊りたくなってしまいます。



ノイマイヤーが語る「真夏の夜の夢」とガラ〈ジョン・ノイマイヤーの世界〉
 
 40年以上にわたるキャリアの中で、数多くの全幕バレエを振付けてきたジョン・ノイマイヤー。古典バレエの形式に従うのではなく、常に"この題材にもっともふさわしい形式は何か"と問いながら、全幕バレエにおけるあらゆる可能性を探ってきたというノイマイヤーにとって、シェイクスピアの『真夏の夜の夢』は大きな可能性を感じさせる題材だった。きっかけは、大学時代にシェイクスピアの授業で聞いた、この作品における三つの世界の構造の話。なぜかいつまでも忘れることができず、原作の"貴族たちの世界"、"妖精世界"、"職人たちの世界"、という三層の構造に従って『真夏の夜の夢』をバレエ化することを思いついたという。

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「リリオム」リハーサル中のジョン・ノイマイヤー(カーステン・ユングと) photo:Holger Badekow


 それまでにも数多くの振付家がバレエ化してきた『真夏の夜の夢』だが、1977年初演のノイマイヤー版は、三つの世界のそれぞれにおいて、振付のスタイルを変えるだけでなく、三つの異なる音楽を使用した点が画期的で、その斬新さは今も色あせることはない。「貴族の世界は、オーケストラピットで生演奏されるメンデルスゾーンによる同名の楽曲ですが、妖精の世界では、録音されたリゲティの現代音楽を使用し、音が周囲全体から流れてきます。そして職人の世界では、ダンサーが舞台上の手回しオルガンを弾くので、非常に素朴な音です。音楽のスケールの違いによって三つの "空間"の違いを明確にすることで、シェイクスピアが意図したであろう、"別世界に迷い込んでしまった人間"という設定から生まれるユーモアを表現できるのではと考えました。バレエという言葉のない演劇という形式だからこそ、シェイクスピアの原作に何らかの形で忠実であるべきだと思ったのです」

バレエ版『真夏の夜の夢』は、シェイクスピアを読んでいなくても楽しめる(ノイマイヤー)
 
 シェイクスピアの戯曲のバレエ化にあたっては、場面ごと、台詞ごとに文字通り"翻訳"するのではなく、バレエ作品はあくまで観る者の想像力に訴えるような"翻案"であるべきと考えているノイマイヤー。「大事なのは、シェイクスピアを読んでいなくても、バレエ版『真夏の夜の夢』を観て楽しめるということです。私は、名作文学から生まれたバレエ作品は、それ単独で成立可能なものであるべきだと思っています。これは『リリオム』にも共通する大切な問題です」

 ノイマイヤー版『真夏の夜の夢』の初演は40年以上も前になるが、作品は常に変化し続けている。「作品を変えることに関して、私は非常にオープンです。リハーサルでは常にダンサーたちを注意深く観察し、同時に自分の過去の作品に対してもクリティカルであるよう努めています。というのも、私が死ぬその日まで、私のバレエは生きた作品であるべきだと思うからです。私が人として成長するにしたがって、作品も常に発展し続けていくのです」。『真夏の夜の夢』では特に、10人近くの主役たちが登場することもあって、層の厚いハンブルク・バレエ団の"今"を象徴するような舞台を目指している。

ガラでは私の人生において作品が意味するものを浮き彫りにしたい(ノイマイヤー)

 一方、〈ジョン・ノイマイヤーの世界〉と題されたガラでは、本編上演前にノイマイヤー本人による解説が予定されており、観客は彼自身とダンスとの関わりについてより理解を深めた上で、ノイマイヤー作品の名作の数々を一晩で堪能することができる。「さまざまなバレエ作品の抜粋を同時に上演することで、私の人生においてそれぞれの作品が意味するものを浮き彫りにしたいと考えています」
 
 例えば、ノイマイヤーの原点であるアメリカのミュージカル映画の影響(『アイ・ガット・リズム』)、古典バレエとの関係(『くるみ割り人形』)、北欧神話への関心(『ペール・ギュント』)、信仰に関するスピリチュアルな側面(『マタイ受難曲』)、伝説のダンサー・ニジンスキーに対する敬愛(『ニジンスキー』)など、彼の個人的な思想や感情がどのようにして作品へと昇華していったのか、踊りという形式をとったノイマイヤーの"自伝"を通して、一人の偉大なる振付家のこれまでの歩みを振り返ることができるだろう。「ガラでは、あらゆるクオリティを見出すことができるはずです。それらはすべて、私の持つさまざまな側面であり、それらが合わさって私という人間を形作っているのです」

取材・文:實川絢子(ライター)


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ウィーン・フォルクスオーパー2016年日本公演で、最初に上演されるのが『チャルダーシュの女王』。この映像は、昨年12月、日本でもシルヴァ役を演じるアンドレア・ロストがウィーン・フォルクスオーパー デビューを飾った時のもの。
"チャルダーシュの女王"と呼ばれる歌姫とオーストリアの貴族青年。身分違いの恋の紆余曲折が、ウィーンとブダペストを舞台に繰り広げられる「チャルダーシュの女王」。ふんだんに盛り込まれたチャルダーシュやウィンナ・ワルツを、芸達者な歌手たちが歌い、踊り、魅せます。
この映像をご覧になるだけでも、華やかな舞台に繰り広げられる切ない恋物語に魅了されるに違いありません。







ローザンヌ国際コンクールからハンブルク・バレエ団へ

 石崎双葉と菅井円加は、ハンブルク・バレエ団のコール・ド・バレエとして活躍する若手日本人ダンサー。二人とも、入団のきっかけはローザンヌ国際バレエコンクールだった。
 2012年に日本中を沸かせた菅井のローザンヌでの一位受賞はまだ記憶に新しいところだが、そんな彼女が研修先に選んだのは、ハンブルク・バレエ団のジュニア・カンパニーであるナショナル・ユース・バレエ(BJB)。同バレエ団のケヴィン・ヘイゲン芸術監督の誘いでハンブルクの地にやってきた。二年間の契約後、ジョン・ノイマイヤーに認められ、ハンブルク・バレエ団に入団。「ハンブルク・バレエ団には、他とはちょっと違う味があるなと思って惹かれていました。それに所属ダンサーも素晴らしい方ばかり。ぜひ入りたいと思っていたので、入団が決まった時は嬉しかったです」(菅井)
 石崎もまた、2009年のローザンヌで声がかかり、付属のハンブルク・バレエ学校へやってきた。「私がコンクールに出た年は、たまたまノイマイヤー作品が課題で、その時に初めて彼の作品について色々と知ったのですが、まさか自分がこうして縁あって本人のところに来ることになるとは思ってもみませんでした」(石崎)


「『リリオム』はまるで映画をみているよう」(菅井)

Liliom(photo_Holger Badekow)IMG_4616x.jpg 入団後も、偉大な振付家のもとに集まった優秀なダンサーたちと共に、刺激に富んだ日々を送っているという二人。「ノイマイヤーさんは、やはり他の振付家にはない独自のインスピレーションやスタイルを持っています。ダンサーを本当によく見ていて、異なる個性を持った踊り手一人ひとりにあった動きを振付け、シンプルなステップでもそれをより印象的に見せてしまう。毎回のリハーサルですごいなぁと感心しています」(菅井)。
 「やはり皆ノイマイヤーさんが選んだダンサーというだけあって、彼の求めていることに対して対応できる人がそろっていますね。特にプリンシパルの人たちは、ちょっとしたステップでも自分なりにクリエイティブに解釈して踊れますから、そうやって皆で工夫しながら作品ができていくんです」(石崎)
 なかでも、年に一、二度ある新作の創作過程は、参加した団員一人ひとりにとって忘れがたい経験となるという。「振付家が一から作品を創り始める現場にいるというのは、やはりとても大きいですね。私にとっては、『リリオム』が研修生だった時に出演した初めての創作作品だったので、今でも一つひとつの場面をよく覚えています。とても勉強になり、貴重な経験でした」(石崎)
 「『リリオム』は舞台構成が徹底しているし、物語に入りやすくてまるで映画を観ているよう。舞台の上に乗るジャズバンドも最高です」(菅井)


「ユニークで楽しい『真夏の夜の夢』は、日本のお客様に喜んでもらえると思います」(石崎)

IMG_3387.JPG 『真夏の夜の夢』も、ノイマイヤー作品には珍しいハッピーエンドの喜劇で、二人も大好きな作品だ。「ノイマイヤー版では、貴族世界は古典バレエ的ですが、妖精世界は皆がユニタード姿になって踊りもモダンになるところがユニークですね。とても明るくて、コミカルなところもあるし、特に日本のお客様には楽しんでいただけると思います」(石崎)
 文字通りノイマイヤーの世界を堪能できるというガラも見逃せない。「ドラマチックな『椿姫』、抽象バレエの『マーラー交響曲第3番』、宗教的要素の強い『マタイ受難曲』、ノイマイヤーさんのこだわりがつまった『ニジンスキー』、クラシックの『くるみ割り人形』、ジャジーな『アイ・ガット・リズム』・・・。ノイマイヤー作品といえばドラマティック・バレエ、と思っている方も多いかもしれませんが、彼の作品には本当に色々なタイプのものがあるので、それを一度に観られるガラは面白いと思います」(石崎)
 「私はやっぱり『椿姫』が好きです。いつか踊ってみたいと思っている、憧れの作品なんです!」(菅井)
さまざまな作品を踊れるハンブルク・バレエ団は、ダンサーにとってとても幸せな環境だという二人。カンパニーとともに成長していく二人の今後の活躍に注目していきたい。

取材・文:實川絢子(ライター)



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photo:Holger Badekow

3月のハンブルク・バレエ団のガラ公演(3/8,3/9)のプログラム詳細とキャストが決定しました。本公演は日本のために特別に構成され、芸術監督のノイマイヤーが自身の人生と芸術を語りながら舞台が進行していきます。一晩で数々の名作を一挙に見られる大変贅沢な公演となっております。ぜひご期待ください!



『キャンディード序曲』(『バーンスタイン・ダンス』より)
レスリー・ヘイルマン、有井舞耀、コンスタンティン・ツェリコフ、菅井円加、カレン・アザチャン、
ほかハンブルク・バレエ団

『アイ・ガット・リズム』のヴァリエーション(『シャル・ウィ・ダンス?』より)
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ、ほかハンブルク・バレエ団

『くるみ割り人形』抜粋
エミリ―・マゾン(8日)/フロレンシア・シネラト(9日)、ロイド・リギンズ、エレーヌ・ブシェ(8日)/アンナ・ラウデール(9日)、アレクサンドル・トルーシュ

『ヴェニスに死す』抜粋
ロイド・リギンズ、カロリーナ・アグエロ、カレン・アザチャン

『ペール・ギュント』抜粋
アリーナ・コジョカル、カーステン・ユング

『マタイ受難曲』抜粋
ダリオ・フランコーニ、ほかハンブルク・バレエ団

『クリスマス・オラトリオⅠ-Ⅵ』
抜粋
パトリシア・フリザ、レスリー・ヘイルマン、クリストファー・エヴァンズ、菅井円加、レナート・ラデュク、
ほかハンブルク・バレエ団

『ニジンスキー』抜粋
アレクサンドル・リアブコ、エレーヌ・ブシェ、アレイズ・マルティネス、パトリシア・フリザ、
ほかハンブルク・バレエ団

『ハムレット』抜粋
アンナ・ラウデール、エドウィン・レヴァツォフ

『椿姫』第2幕のパ・ド・ドゥ
アリーナ・コジョカル、アレクサンドル・トルーシュ

『作品100─モーリスのために』
アレクサンドル・リアブコ、イヴァン・ウルヴァン

『マーラー交響曲第3番』抜粋
シルヴィア・アッツォーニ、カーステン・ユング、ほかハンブルク・バレエ団


ブルメイステル版「白鳥の湖」(全4幕)
─ 東京バレエ団初演 ─

◆主な配役◆

オデット/オディール:川島麻実子
ジークフリート:岸本秀雄
ロットバルト:森川茉央

【第1幕】

道化:入戸野伊織
王妃:山岸ゆかり
パ・ド・カトル:河谷まりあ、二瓶加奈子、宮川新大、松野乃知
アダージオ:三雲友里加

【第2幕/第4幕】

四羽の白鳥:金子仁美、中川美雪、上田実歩、髙浦由美子
三羽の白鳥:二瓶加奈子、政本絵美、川淵瞳

【第3幕】

花嫁候補:小川ふみ、三雲友里加、榊優美枝、川淵瞳
四人の道化:海田一成、高橋慈生、中村瑛人、井福俊太郎
スペイン(ソリスト):奈良春夏
スペイン:宮崎大樹、松野乃知、原田祥博、樋口祐輝
ナポリ(ソリスト):沖香菜子
チャルダッシュ(ソリスト):岸本夏未 河合眞里、岡崎隼也、杉山優一
マズルカ(ソリスト):伝田陽美、梅澤紘貴


指揮: アントン・グリシャニン
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


◆上演時間◆

第1幕・第2幕 14:00~15:20

休憩 20分  

第3幕 15:40~16:20

休憩 15分

第4幕 16:35~17:00

 ブルメイステル版「白鳥の湖」(全4幕)
─ 東京バレエ団初演 ─

◆主な配役◆

オデット/オディール:渡辺理恵
ジークフリート:秋元康臣
ロットバルト:森川茉央

【第1幕】

道化:山本達史
王妃:山岸ゆかり
パ・ド・カトル:吉川留衣、沖香菜子、原田祥博、入戸野伊織
アダージオ: 河谷まりあ

【第2幕/第4幕】

四羽の白鳥:安西くるみ、松倉真玲、中島理子、平松華子
三羽の白鳥:三雲友里加、崔美実、榊優美枝

【第3幕】

花嫁候補:二瓶加奈子、政本絵美、崔美実、川淵瞳
四人の道化:海田一成、高橋慈生、中村瑛人、井福俊太郎
スペイン(ソリスト):伝田陽美
スペイン:安田峻介、吉田蓮、杉山優一、入戸野伊織
ナポリ(ソリスト):金子仁美
チャルダッシュ(ソリスト): 乾友子、矢島まい、松野乃知、古道貴大
マズルカ(ソリスト):奈良春夏、木村和夫


指揮: アントン・グリシャニン
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


◆上演時間◆

第1幕・第2幕 14:00~15:20

休憩 20分  

第3幕 15:40~16:20

休憩 15分

第4幕 16:35~17:00

ブルメイステル版「白鳥の湖」(全4幕)
─ 東京バレエ団初演 ─

◆主な配役◆

オデット/オディール:上野水香
ジークフリート:柄本弾
ロットバルト:木村和夫

【第1幕】

道化:入戸野伊織
王妃:山岸ゆかり
パ・ド・カトル:河谷まりあ、二瓶加奈子、宮川新大、松野乃知
アダージオ:吉川留衣

【第2幕/第4幕】

四羽の白鳥:金子仁美、中川美雪、上田実歩、髙浦由美子
三羽の白鳥:二瓶加奈子、政本絵美、川淵瞳

【第3幕】

花嫁候補:小川ふみ、三雲友里加、榊優美枝、川淵瞳
四人の道化:海田一成、高橋慈生、中村瑛人、井福俊太郎
スペイン(ソリスト):奈良春夏
スペイン:宮崎大樹、松野乃知、原田祥博、樋口祐輝
ナポリ(ソリスト):沖香菜子
チャルダッシュ(ソリスト):岸本夏未 河合眞里、岡崎隼也、杉山優一
マズルカ(ソリスト):乾友子、森川茉央


指揮: アントン・グリシャニン
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


◆上演時間◆

第1幕・第2幕 18:30~19:50

休憩 20分  

第3幕 20:10~20:50

休憩 15分

第4幕 21:05~21:30

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世界バレエフェスティバルにも出演した注目のダンサー

 『ヴェニスに死す』の美少年タッジオ役、最近では『タチヤーナ』でのオネーギン役など主要な役を振付けられ、注目を集めてきたエドウィン・レヴァツォフ。2015年には世界バレエフェスティバルにも初出演を果たし、日本でも人気急上昇中のプリンシパルは、モスクワのバレエ学校で学んだ後、運命の糸に手繰り寄せられるようにしてハンブルクにやって来た。「モスクワ時代、もちろんモスクワのバレエはすべてが美しかったのですが、何かが物足りないと感じていました。ある時偶然、『椿姫』のパ・ド・ドゥを見て、それまで感じたことのないような衝撃を受けたんです。あの時はそれがノイマイヤー作品だとは知らずにいたんですが、その後、ローザンヌ国際バレエコンクールでノイマイヤー氏に誘われ、ハンブルク・バレエ学校に入って初めて、やっと"これがあの時の!"と気づいたわけです(笑)。当時のモスクワではYouTubeもなく情報が限られていましたからね。ノイマイヤー作品に出会うことができ、そして彼のもとで踊れるようになったことは本当に幸運でした」


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「椿姫」より、アンナ・ラウデールと。photo:Holger Badekow


日本で『真夏の夜の夢』シーシアス/オベロン、初主演!

 日本公演の『真夏の夜の夢』では、シーシアス/オベロンの一人二役でロールデビューすることになっている。「これまで『真夏の夜の夢』ではいつも、パートナーのアンナ(・ラウデール)と一緒に、ライサンダーとハーミアのカップル役を踊ってきました。このバレエの貴族たちの世界の部分は特に、古典バレエ的な形式に則っているので、現実の部分と、バレエらしい部分のバランスをとるのがなかなか難しいんです。振付はクラシックで難易度の高いものですが、それを通してリアルな人間らしさを伝えなければならないので」

 「シーシアス/オベロン役は、一方は人間の王、もう一方は人間ではない"生き物"なので、まったく異なる二人といえますが、それぞれの社会のリーダーという面では共通しています。リハーサルはまだこれからですが、この役を日本で初めて踊れることに今からとても興奮しています!」

 そのノーブルな容貌から、シーシアス/オベロン役はまさにはまり役なのが容易に想像できるが、一方の『リリオム』ではまったく毛色の異なる"天国の判事"役を踊る予定だ。「この役は僕のために振付けられた役になりますが、僕にとって初めての、漫画に登場するような極端なキャラクターでした。単純にコミカルな役、シリアスな役といった枠に収まりきらない、風刺的なキャラクター、というのでしょうか、それまで踊ってきた役とはまったく違ったので、創作過程はとても興味深い、新鮮な経験でした。ノイマイヤー氏は、一人ひとりのダンサーがどこまで幅を広げられるかを探るため、色々と実験的な試みをしてくれるのですが、それぞれのダンサーが持つさまざまな"色"を引き出してくれるところが、本当に素晴らしいと思います」

 普段は公私ともにパートナーであるラウデールと組んで踊ることが多く、今年は二人で『ジゼル』に初主演できるのも楽しみにしているというレヴァツォフ。世界バレエフェスティバルで昨夏初めて訪れた東京に戻るのを、今から心待ちにしている。


取材・文:實川絢子(ライター)


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3年ぶりの来日となる、英国ロイヤル・バレエ団2016年日本公演のキャスト、チケット発売日が決定しました。今回上演するのは「ロミオとジュリエット」「ジゼル」の2演目。正統派の気品と演劇的伝統、輝くスター人で世界的人気を誇る英国ロイヤル・バレエ団日本公演にご期待ください!



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「ロミオとジュリエット」より



シェイクスピアの国の名バージョン、
これぞ運命の恋!

「ロミオとジュリエット」
振付:ケネス・マクミラン
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ


6月16日(木)6:30p.m. ローレン・カスバートソン&フェデリコ・ボネッリ
6月17日(金)6:30p.m. ヤーナ・サレンコ&スティーヴン・マックレー
6月18日(土)1:00p.m. サラ・ラム&ワディム・ムンタギロフ
6月18日(土)6:00p.m. ナターリヤ・オシポワ&マシュー・ゴールディング
6月19日(日)1:00p.m. マリアネラ・ヌニェス&ティアゴ・ソアレス


正統にしてドラマティック。
世にも幻想的なウィリたちの舞い!

「ジゼル」全2幕
振付:マリウス・プティパ(ジャン・コラーリ、ジュール・ペローによる)
演出:ピーター・ライト
音楽:アドルフ・アダン


6月22日(水)7:00p.m. マリアネラ・ヌニェス&ワディム・ムンタギロフ
6月24日(金)7:00p.m. ナターリヤ・オシポワ&マシュー・ゴールディング
6月25日(土)2:00p.m. サラ・ラム&スティーヴン・マックレー
6月26日(日)2:00p.m. ローレン・カスバートソン&フェデリコ・ボネッリ



◆会場:東京文化会館

◆入場料
S=¥25,000 A=22,000 B=¥19,000 C=¥15,000 D=¥11,000 E=¥8,000


◆NBS WEBチケット先行予約(座席選択 S~D席) 2/22(月)21:00~2/25(木)18:00 

◆一斉発売開始 2016年2月27日(土)10:00~



photo:Johan Persson/ROH

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